相続コラム・ガイド

不動産の相続登記について

不動産について相続の登記をしようと思えば、遺産分割協議をし、それを遺産分割協議書という形で書面にします。ただし、法定相続分で登記をする場合や相続人が1人しかいない場合には必要はありません。

その遺産分割協議による登記を終わらせたあとに、

  • やはり違う人に取得させたかった..
  • 持分の割合を変えたい..
  • 遺産分割協議の際には明らかではなかった財産が見つかった..

その場合は、遺産分割協議をやり直すことも可能です。

ただし、相続人全員でもってもう一度やり直す必要があり、相続人のうち誰か1人でも再度協議をすることに納得しなければなりません。

相続人全員が納得をし、もう一度遺産分割協議を行うことで最初の協議内容とは全く違った内容にすることも可能です。

法的には最初の協議を一度、合意解除したのちに改めて遺産分割協議をするかたちになります。

もっとも、遺産分割協議のやり直しは税務的な問題が発生する可能性があります。

最初の協議では取得していなかった相続人が2度目の協議で遺産を取得することになれば、贈与税や所得税が発生する可能性がでてくるので注意が必要です。

できれば、一度の遺産分割協議によって遺産分けをすることが望ましいということになります。

相続人の一人と連絡がとれない

依頼者のお母様が亡くなられたので、不動産の名義を子である依頼者の名義にしてほしいと依頼がありました。

相続人の調査が終了し、必要な書類の準備ができたのでお客様に連絡をしたところ、困ったことに相続人の一人についてはどこにいるのか連絡先も知らないとのこと。

今回は遺産分割協議によって依頼者が単独で被相続人の不動産を相続をすることとなっていました。しかし遺産分割協議は相続人全員が参加してしなければ効力が生じません。いったいどのようにして手続を進めればよいでしょうか?

このような場合、不在者財産管理人を選任し、家庭裁判所の許可を得た上で遺産分割協議に参加することとなります。

  • 「不在者」とは従来の住所又は居所を去ったまま、容易に帰来する見込みのない者をいいます。

そして、この不在者が財産の管理人を置かなかったときは、家庭裁判所は申立により、その財産の管理について必要な処分を命ずることができます。

ここでいう必要な処分というのが不在者財産管理人の選任ということです。選任された不在者財産管理人が、家庭裁判所の許可を得た上で、不在者に代わり遺産分割協議に参加します。

連絡がとれない相続人がいる場合はこのような方法があります。

相続が開始してから長期間にわたり相続の登記をしないでいると相続関係が複雑になっていきます。そうなれば相続人の調査に時間もかかりますし費用もかかります。そして連絡も取れない人が相続人になっている可能性もでてきます。

相続が発生したらすぐに相続登記をすることをお勧めいたします。

相続コラム・ガイド
2020.06.11 17:24

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